成分辞書︰ポリフェノール

ポリフェノールとは?

ポリフェノールは、植物に含まれる色素や苦味成分などの総称です。分子内に複数のフェノール性水酸基(ヒドロキシ基)を持つ化合物で、約8,000種類以上が存在するといわれています。

ポリフェノールは、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用、血管拡張作用、血糖降下作用、抗がん作用など、さまざまな生理作用を示すことが知られています。

ポリフェノールの種類

ポリフェノールの種類は、構造や機能によって、大きく以下の3つに分類されます。

フラボノイド類

植物の色素や苦味成分を担う成分で、最も多くの種類があります。アントシアニン、カテキン、イソフラボン、レスベラトロールなどが代表的です。

フェノール酸類

植物の苦味成分やタンニンを担う成分です。没食子酸、クロロゲン酸、フェルラ酸などが代表的です。

リグナン類

植物の細胞壁を構成する成分です。セサミン、エンダイモシドなどが代表的です。

美容・健康効果

ポリフェノールは、以下のような美容・健康効果が期待されています。

抗酸化作用:活性酸素の働きを抑制し、細胞の損傷を防ぐためのエイジング効果

血流改善作用:血管を拡張し、血液の流れを良くする効果

動脈硬化予防:血管の硬化を防ぐ効果

生活習慣病予防:糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防する効果

がん予防:がんの発生や進行を抑制する効果

ポリフェノールの種類・食品・取り方

ポリフェノールは、果物や野菜、穀物、豆類などに多く含まれています。代表的な食品としては、以下のようなものが挙げられます。

ポリフェノールの種類と含まれている食品

アントシアニン

ブルーベリー、赤ワイン、ナス、ブドウ

カテキン

緑茶、紅茶、ココア

イソフラボン

大豆製品、納豆、味噌

レスベラトロール

赤ワイン、ぶどう、カカオ

没食子酸

りんご、いちご、ブドウ

クロロゲン酸

コーヒー、緑茶、紅茶

フェルラ酸

玄米、ごま、ほうれん草

セサミン

ごま

ポリフェノールの摂取量

ポリフェノールの1日の摂取目安量は、1000~2000mgとされています。ただし、ポリフェノールは水に溶けやすいため、一度に大量に摂取しても体内に吸収されにくいという特徴があります。ポリフェノールは、さまざまな食品に含まれているため、バランスの良い食事を心がけることで、十分な量を摂取することができます。

ポリフェノールの摂取方法

ポリフェノールは、加熱や加工によって分解されやすいため、生で食べたり、加熱時間を短くしたりすることが大切です。また、ポリフェノールは水に溶けやすいため、煮汁やスープも一緒に摂るようにしましょう。

ポリフェノールの注意点

ポリフェノールは、体内で代謝されにくいため、過剰摂取は注意が必要です。ポリフェノールが多く含まれる食品を多く摂取する場合には、1日1000mg程度を目安にしましょう。

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