バナナは、手軽に手に入る身近な果物です。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていることで知られていますが、実は整腸作用や脳の活性化作用など、さまざまな健康効果が期待できるのです。
バナナの整腸作用
バナナは食物繊維が豊富で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれているのが特徴です。特にペクチンという水溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維は、便の水分を吸収して柔らかくしたり、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やす働きがあります。不溶性食物繊維は、腸内のぜん動運動を活発にして、便の排出を促します。このため、便の軟化や排便の促進が期待でき、腸内の健康を維持する手助けとなります。
また、腸内細菌のバランスを改善することで、全身の健康に影響を与え、免疫システムや消化器官の働きが円滑になり美肌や健康にも繋がります。
バナナの脳の活性化作用
バナナには、ブドウ糖やカリウム、ビタミンB6などの脳の活性化に重要な栄養素が含まれています。
トリプトファン︰頭が良くなるセロトニンやドーパミンの素
バナナには、トリプトファンという成分が含まれています。トリプトファンは、脳内でセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に代謝されます。セロトニンは、気分を落ち着かせる働きがあり、ドーパミンは、集中力や記憶力を高める働きがあります。バナナを食べることによって、脳の働きを活性化、気分を安定させ、記憶や学習を促進します。
ビタミンB6とカリウム︰神経伝達物質をサポート
バナナに含まれるビタミンB6(ピリドキシン)は、脳内のドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の合成を助ける重要な栄養素です。また、含まれるカリウムは、脳の神経伝達を正常に保つ働きがあります。正確な神経伝達は、脳の働きを向上させ、認知機能をアップします。
抗酸化物質
バナナには抗酸化物質が含まれており、細胞を酸化ストレスから守り、脳の老化を遅らせるのに役立ちます。
脳伝達が速いブドウ糖などのエネルギー源
バナナの炭水化物はエネルギーの源として活用できる他、バナナには、脳のエネルギー源となるブドウ糖も含まれています。ブドウ糖を摂取することで、脳の働きを活性化させることができます。このブドウ糖はエネルギー変換にするスピードが早いことが特徴です。 特に、脳はエネルギーを必要とする器官であり、すぐに頭を働かせたいときや集中したいとき、頭を良くしていきたい時に最適な果物です。
バナナを摂取する方法
何本食べる?
バナナは、1日1~2本程度を目安に食べましょう。食べ過ぎると、糖尿病や肥満などのリスクが高まる可能性があります。バナナを1本食べることで、約2.6gの食物繊維を摂取することができます。
どんな食べ方や食べ物と相性がいい?
手軽さも魅力のため、そのままがおすすめです。
ただし時間があるならば、乳酸菌や食物繊維に相性が良いため、ヨーグルトに混ぜたり、サラダにちぎったり、スムージーもおすすめです。
バナナの整腸効果を高める食べ方
バナナの整腸効果を高めるためには、皮を洗い、皮ごと食べるとよいでしょう。バナナの皮にも、食物繊維が豊富に含まれているため、より整腸作用が期待できます。(普通のバナナの皮が苦手な方は、皮ごと食べれるバナナもありますよ)
バナナの脳の活性化作用を高める食べ方
バナナの脳の活性化作用を高めるためには、朝食に食べるとよいでしょう。朝食にバナナを食べることで、脳に有効な栄養素やブドウ糖を摂取することができ、スピーディーに脳のエネルギーに変換してくれます。効果的には30分前に食べるとちょうど効果を発揮できるタイミングです。
睡眠の質を高める食べ方
バナナに含まれるトリプトファンは、夜に寝る前に摂取すると、睡眠の質を高める効果が期待できます。
バナナの注意点
バナナは、糖質が多いので、食べ過ぎには注意が必要です。また、バナナに含まれるカリウムは、腎臓に負担をかけることがあるので、腎臓に疾患がある人は注意が必要です。
まとめ
バナナは、便秘や脳の活性化に優れ、価格も安く手軽に食べられるため、効果を得たい方はバランスの取れた食事に組み込んでみてくださいね。
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