なぜ脂溶性食物繊維はだめ?水溶性食物繊維を選ぶ理由と食物繊維を健康補助食品で取る理由

水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」

食物繊維は、腸内環境を整える、食後の血糖値の上昇を抑える、コレステロール値を下げるなどの働きがあり、健康維持に欠かせない栄養素です。

食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類に分けられます。

美肌には欠かせない食物繊維

食物繊維は主に腸内環境を整えてくれますが、美肌には腸環境のが良いことが必須です。何をしても、何をとっても吹き出物が治らない、肌荒れが治らない、くすむ方は一度腸内環境に目を向けてみましょう。

脂溶性食物繊維は存在しない?

「脂溶性食物繊維」という名称が使われることもありますが、これは誤った呼び方です。脂溶性食物繊維は、食物繊維の分類としては存在しません。

脂溶性食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維の一種です。不溶性食物繊維には、水に溶けない性質を持つもの、水に溶ける性質を持つもの、両方の性質を持つものがあります。

脂溶性食物繊維と呼ばれるものは、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維のうち、脂溶性ビタミンを吸収しやすくする働きを持つもののことを指すようです。

脂溶性食物繊維はだめ?

脂溶性食物繊維は、不溶性食物繊維の一種であるため、便通を促進する働きがあります。しかし、水に溶ける性質を持たないため、食後の血糖値の上昇を抑える、コレステロール値を下げるなどの効果は期待できません。

また、脂溶性ビタミンを吸収しやすくする働きがあるため、脂溶性ビタミンの過剰摂取につながる可能性があります。

そのため、脂溶性食物繊維は、健康に悪いというわけではないですが、水溶性食物繊維に比べると、メリットが少ないと言えるでしょう。

水溶性食物繊維を選ぶ理由

水溶性食物繊維には、次のメリットがあります。

  • 便通を促進する
  • 食後の血糖値の上昇を抑える
  • コレステロール値を下げる
  • 腸内環境を整える
  • 血圧を下げる
  • インスリン感受性を高める

これらのメリットから、水溶性食物繊維は、健康維持のために積極的に摂取したい食物繊維と言えるでしょう。

食物繊維を健康補助食品で取る理由

現代の食生活では、食物繊維が不足しがちです。

厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人男性の1日の食物繊維の目標摂取量は21g、成人女性は18gです。しかし、国民健康・栄養調査(2020年)によると、成人男性の平均摂取量は16.6g、成人女性は13.8gと、目標摂取量を下回っています。

食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取することで、食物繊維の不足を解消することができます。しかし、忙しい人や、食物繊維が苦手な人などは、健康補助食品で食物繊維を補うのも一つの方法です。

健康補助食品には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を配合したものや、特定の種類の食物繊維を高配合したものなど、さまざまな種類があります。せっかく摂るのであればメリットの多い水溶性食物繊維の健康補助食品を選びましょう

まとめ

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、それぞれに異なる働きがあります。

水溶性食物繊維は、便通を促進する、食後の血糖値の上昇を抑える、コレステロール値を下げるなどのメリットがあり、健康維持のために積極的に摂取したい食物繊維です。

脂溶性食物繊維は、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維の一種ですが、水溶性食物繊維に比べると、メリットが少ないと言えるでしょう。

現代の食生活では、食物繊維が不足しがちです。食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取することで、食物繊維の不足を解消することができます。しかし、現実的に一日の推奨量を摂取するには難しいところです。特に忙しい人や、食物繊維が苦手な人などは、健康補助食品で食物繊維を補うのも重要な方法ですよ。

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